地質調査総合センター長挨拶
地質調査総合センター長挨拶
地質調査総合センター(GSJ)は、明治15年(1882年)に設立された地質調査所をルーツとする、我が国唯一の「地質の調査」に関するナショナルセンターです。国の知的基盤整備計画に基づき国土及び周辺海域の地質情報を整備し、地質情報の利活用促進を図ることを基幹研究業務としています。
2025年4月より、産総研の第6期中長期目標期間(7か年)が始まりました。産総研は、社会課題の解決ならびに我が国の産業競争力強化に貢献するイノベーションの連続的創出をミッションとし、エネルギー・環境・資源制約、人口減少・高齢化社会への対応、レジリエントな社会の実現、これら3つの社会課題に取り組みます。
その中で、GSJは地質情報整備と利活用促進に加え、エネルギー・資源の安定確保、地圏環境の保全と利用、地震、津波、火山噴火などの自然災害の軽減と防災に向けた調査研究を推進します。そして、研究成果の社会実装を加速させることで、持続可能で強靭な国土と社会の構築に貢献していきます。また、世界各国の地質調査研究機関とも様々な形で連携・協力してグローバルな研究課題にも挑戦します。
地質調査総合センターは今後も創意工夫を重ね、地質の調査を通じて、質の高い研究成果と地質情報を社会に発信し、我が国と世界の社会課題の解決に向けて取り組みます。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
執行役員・地質調査総合センター長
中尾信典