2018年度秋期地質調査研修終了報告

 地質調査研修を10月29日〜11月2日の4泊5日の日程で、島根県出雲市長尾鼻周辺で行いました。今回は大学・会社等で地質図を1度は書いたことのある初級者向けとして募集し、参加者は5名でした。講師は産総研の鹿野和彦で補助を山﨑誠子が務めました。

 大まかな研修の流れは2017年度、2018年度春期と同じでしたが、参加者それぞれのレベルに合わせて、露頭での観察や夜の講義は臨機応変に進められました。前日夜までにまとめた調査データを基に計画を立て、その露頭が見つかるまで調査するという、地質図作成の醍醐味を含んだ実践的な研修となりました。

 本研修の実施にあたり、小伊津自治会、三津自治会、漁業協同組合JFしまねの方々に大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2018年度秋期地質調査研修
2018年度秋期地質調査研修
2018年度秋期地質調査研修


2018年度秋期地質調査研修

日程 2018年10月29日(月)-11月2日(金)
研修場所 島根県出雲市長尾鼻周辺(小伊津海岸)
地質:中期中新世の牛切層の堆積岩など
研修内容 最近は地質関連事業に関わりながらも、地質図をあまり書いた経験のない方、岩石の見方に不安がある方など、地質調査の基本である踏査に関し、大学で充分な経験が積めなかった方もいらっしゃいます。この研修では、露頭の地層・岩石の観察ポイントからまとめまで、地質図を作成するための一連の基本的事項を5日間の研修で習得します。少人数でマンツーマンに近い形での研修で地質調査技術を学びます。
※今回は,大学・会社等で地質図を1回くらいは書いたことのある初級者向けの内容で行う予定です。ふるってお申し込み下さい。
定員 定員 6名(※募集は終了しました)
講師 鹿野和彦博士
地質調査総合センターで、グリーンタフ地域を中心に数多くの地質図幅を作成し、火山岩にも精通した地質学の大家。地質調査総合センターを退職後、鹿児島大学教授を5年間務め、現在、地質調査総合センター客員研究員。
他1名
集合 ホテル(出雲市駅前)  10/29  13時
解散 ホテル(出雲市駅前)  11/2  16時
CPD 40単位 (40単位になるよう、夜も各日のまとめの指導を行います)
参加費 産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」に30口(1口2000円)の会費が必要です。
注意事項 お勤めの方は労災保険の対象となるよう職務として参加してください。
現地までの交通費と宿泊代(4泊)・食事代は参加者負担となります。素泊5000円台(税込)の宿を予定しています。
参加には別途傷害保険をおすすめします。
学生・院生の方で参加されたい場合は、別途お問い合わせください。
申し込み・
問い合わせ
training-gsj-ml(a)aist.go.jp ※(a) 部分を @ に置き換えて下さい。
主催

産総研コンソーシアム「地質人材育成コンソーシアム」 運営会則(pdf:76KB)

後援 島根半島・宍道湖中海(国引き)ジオパーク推進協議会